今さきほど、Fukikoさんと10分弱お電話でお話をして、
その電話を切った今、
ほんわり、じんわり、感動に包まれております。
Fukikoさんは、以前「和のイラスト」の教室に、
通ってくださっていた方です。
「先生にお礼の気持ちを伝えたくてお電話しました」
と、懐かしいお声で、ゆっくりと、はっきりとお話しくださいました。
「昔、教室で習った画を、今も、自分で
おけいこしてるんですよ。」
「筆を持っては、置いて、持っては置いてしながらですけど。」
「ほんまに、この画を習っててよかったなあーと思って、
この画があってよかったなあーと思て。」
お元気で、教室に来ていただいていた時に、
「この画を習わせてもろて、
もうすぐ5年ですわ。というお話を私、したんですよ。
そのあと、怪我して行けんようになってしもうて。」
ご自宅の階段から落ち大怪我をされ、
長い入院生活をされていました。
手を使うことができず、絵を描くどころか、
自分で食事をとることも長い間、
できなかったそうです。
今は、施設に入いられて、リハビリをしながら、
画を描くのが楽しみなのだそうです。
「きのうや今日は、
「盆踊りの女の子」を描いてます。」とのこと。
(「描き方の手引き」に描き順と使う色が書いてあるので)
繰り返し繰り返し、昔、習った画を描けるのが
うれしい、とおっしゃってくださいました。
「習わせてもろて、ありがとうございました。
ほんで、今も、ありがとうございます、と毎日思いながら、
いてるんですよ。」と。
「また今度、はがきを送りますさかい、
見てやってください」と、
その電話は切れました。
このようなお言葉をいただけるようなことは
なんにもできていないのに、
お礼を言うのは、私の方だと、
本当にありがたさでいっぱいになりました。
体が思うように動かなくなっても、
周りに感謝して、その感謝を伝える、その外向きな気持ち。
そして、好きなことを続けていく、、。
Fukikoさんの心の美しさと強さへの
感動とすごみをじわじわと感じています。
コロナのことがあって、
私は、最近、ちょうど、こんなことを考えるようになっていました。
それは、
「好きなことは、そう、かんたんに手放さない。
好きなことをかんたんに手放しちゃいけない。」
ということ。
このことを、私自身、強く心に決めましたし、
このことがいかに大事かを、
おせっかいすぎるくらい、
周りの方達にも言い続けたい。
「好きなことを続けることは、
心がいきいきと、生き続けること。」
心がいきいきとしていなくちゃ。
このことを、
「そうだよ、その通りだよ。」と、
大先輩に肯定してもらえたようで、
むくむくと力が湧いてきました。
Fukikoさん、ありがとう!!
そして、いつまでもお元気でいてください!!
和のイラスト
鮎裕